恩人(後編)
高橋先生は京都大学法学部を卒業しており両親は東大に進むと疑いもなかったそうだが彼は子供の頃からの夢、冒険家、登山家になるため京大に進んだそうだ。
見事に西堀栄三郎先生を隊長に京大OBも含め(彼は現役の京大生)人数は定かではないが70名ほどの人数でヒマラヤ(マナズル)の世界初登頂に成功したのだ。その後彼は3度ほどヒマラヤに登頂している他に第3次南極越冬隊としても参加している。それだけでも凄い方なのに北極ではエスキモー人と半年も共に寝起きし、モンゴルやアフリカでも半年間、原住民と一緒に同じ食事(肉だけで)をとっていたそうだ。私が長々とこの話をするのには訳がある。
私はこんなにすごい人に会ったことがなかった。そのころ人生や仕事や人間関係に悩んでいたが、ひょんなことから彼に出会い中小企業診断士として活躍なさっていた先生の仕事のカバン持ちなどのお手伝いをさせて頂いているうちに、なんと自分は“ちっちぇ人間だ”と諭されたのである。命がけの業を何度も繰り返し挑戦するこの勇者に感動させられたのである。
マイナス60度の南極で1年も生活し、かと思えばプラス40度もある砂漠で暮らし(サソリやタランチュラに何度も遭遇したそうだ)それを楽しそうに語る先生に、もしかして変態?!と思ったことも事実である。このすごい人物に出会い私が変わったのは“人はどんな環境でも生きられる!”強靭な肉体と、どんなことがあっても生きるんだと念じる事の大切さを教えられました。私はど根性マンガとかドラマが苦手でスポーツ観戦もあまりしたことがなかったが、先生の根性はハンパない!ものであった。
私はこのすごい方の腰も精油をブレンドしたオイルと腰痛体操で腰痛を治したのである。そのきっかけで「すごいねミミさん(プロポーションMiMi)のオイルは!君もこのオイルのこともっと勉強してはどうか?とんとん拍子で私はアロマのセミナーや講習会に参加することになり現在に至っている。当時まだアロマがほとんど知られていない世の中だった。